「加藤の乱」のもうひとつの側面
2018年08月20日
「加藤の乱」といっても、
若い人には何のことだかわからないかもしれませんね。
今から18年ほど前の平成12年(2000年)に
自民党の国会議員で自民党の幹事長も務め、
当時、次の総理大臣に最も近い男
といわれていた加藤紘一さん(2016年に亡くなってます)
が同じ自民党の森首相(当時。現在は2020年東京オリンピックの組織委員長)
に反旗を翻して森政権を倒そうと「乱」を起こしたものの
結果的には「鎮圧」されて、
それ以後、加藤さんが表舞台から退くきっかけになった事件です。
このとき、
加藤さんは当時の国会議員としてはめずらしかった携帯電話(ガラケー)を駆使し、
これまためずらしかったインターネット上での情報発信を積極的に行うなど、
現在のネット政治のさきがけとなった人らしいんですが、
それが逆に、
ネットごときに重要な情報を発信するとは何ごとだ、といった
同僚議員たちの反発を受けたということから、
日本の政治家の方々の間ではその後長く、
インターネット活用に拒否反応が残り、
特に日本の政治家によるネット活用が世界に比べて10年は遅れた
という見方があるそうです。
あの当時、
加藤さんを支えていた谷垣さんが加藤さんの腕をつかみ
「あんたは大将なんだから」と泣きながら加藤さんを止める姿が
テレビ映像で流れましたが、
あれはけっこう、衝撃(おもしろかった)でしたけどね。