「天才」の一言で片づけられたくない
2019年11月08日
ボクシングではこれまでにも強い日本人選手がたくさんいましたが、
その中でも「モンスター」と呼ばれるほどの強さを発揮しているのが
バンタム級の井上尚弥選手です。
これまで圧倒的な強さを発揮してきて、
昨日の大きな試合でも圧勝するだろうと言われていたそうですが、
意外に苦戦を強いられて、
それでも判定勝ちをおさめました。
聞けば、昨日の相手はアジアのレジェンドと呼ばれる名選手で
こうした周りの声に関係なく、
井上選手本人は最初から厳しい試合になると予想していたんだとか。
その井上選手のトレーナーを務めるのが井上選手の父親だそうですが、
井上選手を評してよく「天才」と言われることに対して、
「冗談じゃない。小学生のころから血のにじむような努力を続けてきた
からで、天才の一言で簡単に片づけられたくない。」
と言ったそうです。
私たちはよく、すごい才能を発揮する人たちを評して
「天才」と呼んで、持って生まれた才能が違う
(から、自分たちはそこまでできなくてもしょうがない)
と、安易に片づけようとしますが、
このお父さんの言ったことは耳が痛いですよね。
どこかの偉人さんが、
「天才」とは、努力をしない人の言い訳だ
と言ったそうですが、まさしく・・・。