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5億円の着服!

2019年11月22日

経営が厳しくなったため経営再建に取り組んでいる液晶パネル大手の

ジャパンディスプレイという会社の経理担当幹部社員が

4年間にわたって不正経理を繰り返し、

なんと5億7千万円もの大金を着服していたんだとか!

着服したお金はギャンブルなどに使ったと言ってるそうですが、

(この手の事件でのお金の使い途って、たいていギャンブルですよね・・・)

単独犯なんですかね? 記事ではよくわかりませんでしたけど。

経営再建中で、ただでさえ会社の資金繰りは厳しかったと思うんですけど、

なんともはや・・・。

 

で、会社にとっては「泣き面に蜂」、

「往復ビンタ」になるかもしれないのが、

着服したのが経理部門を統括していた幹部社員だったという点です。

お金を横領されてますから会社は被害者なんですけど、

一定の地位にある人が会社のお金を横領した場合、

税務上はそれを会社自身の行為とみて(管理体制の不備とみて)

経理処理を意図的に偽ったり隠した(仮装・隠ぺい)ときに課せられる

重加算税という、思い罰金税が会社にかかってくる可能性があるんです。

横領したお金をどのように経理処理していたかにもよりますが、

もしもそれを何らかの経費で処理していた場合、

実態のない架空経費ということで経費性が否認されます。

すると会社の利益が増えるので法人税も増え、

さらにはその法人税本税に対して35%~40%の重加算税がプラスされてしまうんです。

 

経理処理には影響を及ぼせない地位にある社員さんによる横領だと

こうはならないんですが、

経営者の皆様、くれぐれもご注意を。

 

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