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ドリーム

2020年05月01日

今年の2月に101歳で亡くなったアメリカの数学者で

キャサリン・ジョンソンさんという女性を

みなさん知ってますか?

私はつい先週まで知らなかった方です。

 

先週末、録画しておいた2016年の映画で「ドリーム」というのを見ました。

これはアメリカ国内で黒人差別がまだ色濃く残る1960年代、

NASA(アメリカ航空宇宙局)で宇宙船の軌道計算をする仕事をしていた

黒人女性たちの物語なんですが、

その中心人物で映画の主人公になったのがキャサリン・ジョンソンさんです。

もちろん、映画で演じているのは本人でなく女優さんで、

一部事実と異なる脚色はあるものの、

事実に基づいた映画だそうです。

 

利用するバスの車内では白人用と黒人用の座席が分けられ、

職場のNASAでも執務スペースはもちろん、

食堂やトイレも白人用と黒人用は別という扱いを受けながら

(黒人用はいずれもみすぼらしい・・・)

人類初の月面着陸に大きく貢献したのがキャサリンさんなど黒人女性たちです。

映画で描かれるのは

アメリカと旧ソ連との宇宙開発競争が激化する中、

アメリカ初の有人宇宙船を打ち上げる話なんですが、

NASAで初めてコンピュータ(IBMの)が導入されて

軌道計算をコンピュータにさせるようになるんですが、

なにしろこの計算には宇宙飛行士の命がかかってますから、

導入されたばかりのコンピュータの計算結果に不安を抱いたジョン・グレン

という宇宙飛行士(実在の人物でもちろん白人)が

「彼女(キャサリンさん)が大丈夫というなら、僕は飛ぶよ」

と言ったエピソードは有名だそうで、映画でも感動的な場面でした。

 

映画を見終わって数日後、

新聞にキャサリンさん死亡の特集記事が出ていたのを見て驚きました。

つい数か月前までご存命だったんですね。

 

全米映画俳優組合賞も受賞したこの映画、

すごく素敵な映画なのでおすすめですよ。

 

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