大企業優遇ですか
2020年09月17日
ウェブ上でみかけた東京新聞の記事です。
第二次安倍政権発足以降に行われた法人税の減税によって
その恩恵を受けた企業を規模別にみると
大企業優遇がデータからわかったとのことでした。
2013年度から2018年度までの間に行われた法人税の減税額は約6兆円で、
そのうち、資本金100億円超の大企業が恩恵を受けた金額は
約3兆8,000億円と全体の6割だったんだそうです。
一方、
資本金1億円以下の中小企業では2割程度の恩恵しか受けられなかったそうで、
利益に対する法人税の割合でみても大企業の方が少なかったそうですから、
このデータだけをみればたしかに、
安倍政権が行った減税策は大企業優遇だったということは言えそうです。
私も毎年、税制改正をテーマにしたセミナー講師をさせていただいてまして、
ここ何年間か、
大企業向けの研究開発費税制などの減税が多かったような気がしてましたが、
実際の減税額でみてもこの研究開発減税が最も大きかったんだそうです。
大企業は外注先の中小企業を含めてすそ野が広いですし、
大企業が国際的な競争力をつければ日本全体が潤うことにもなるため、
そのやり方が間違ってる、とは一概に言えないかもしれません。
が、
豊かになれる者からまず豊かになれば、貧しい者もその後豊かになれる
という、どこかの国のスローガンのようなやり方が正しかったかどうかは、
今後明らかになっていくんでしょうね。