「集団免疫」成立か
2020年10月21日
多くの人が免疫を獲得した結果、
感染症の拡大が下火になることを「集団免疫」ができた
と表現するそうですが、
今回のコロナに関して、この集団免疫がブラジルのある都市で成立した
と、ブラジルとイギリスの大学などの研究チームが発表したそうです。
アマゾン川流域のマナウスというところで、
いったんは感染者が激増する感染爆発が起きたものの、
その後、社会活動の制限を緩和しても新規感染者と死亡者が減り続け
現在の同地域での感染者の割合は人口の66%と推定されてるそうです。
一般に、免疫を持つ人が40%~60%に達すると流行は終息に向かうそうですが、
とはいっても、
新型コロナに関してはこの免疫がいつまで持続するかもわからないため
今後も経過観察は必要ということだそうです。
北欧のスウェーデンがあえて社会活動の制限をせず、
意図的に集団免疫の獲得を目指す政策を実施して話題になりましたが、
厳しい社会活動の制限を課した他の北欧の国々に比べると
スウェーデンの感染者や死亡者はかなり多くなっていて、
その政策が成功したかどうか現時点ではまだわかっていません。
日本は厳しい社会活動の制限も無く、
かといって緩めるわけでもなく何とかここまでやってますが、
100年に一度と言われるパンデミックの今、
何が有効な対策になるのか、世界中が試行錯誤中です。