映画雑感 vol.1
2020年11月27日
いきなりですが、
今後不定期に、私がこれまで見た映画を紹介していきたいと思います。
割と昔の映画が多くなるかもしれません。
第1回目の今回は、
1992年に公開された「フライド・グリーン・トマト」という映画をご紹介します。
主人公(の1人)の女性が叔母の面会で老人ホームを訪問するんですが、
そこで知り合った入居者の老女(これも主人公)の昔話を聞く
という形で物語は進行します。
その昔、黒人差別が強く残るアメリカ南部で暮らす二人の女性(この二人も主人公)
の友情を扱った映画なんですが、
物語後半に起こる事件でほんのちょっとだけホラー的な要素はあるものの
怖い描写も無ければ、サスペンス的な盛り上がりなどもなく(少しあるか)、
ただ淡々と現在と過去の二人の女性の日常が描かれます。
でもそれがなんともいえず味わい深く、すごくいい映画なんです。
その理由のひとつは出演してる女優さん達がいいことでしょうね。
現在と過去の2人の女性を4人の女優さんが演じてるんですが、
キャシー・ベイツとジェシカ・タンディという
アカデミー主演女優賞受賞の2大女優さんに加えて、
ボーイッシュな外見で昔人気があったメアリー・スチュアート・マスターソン、
ゴールデングローブ賞などの受賞歴があるメアリー・ルイーズ・パーカー
の4人が本当にいいんです。
私は公開当時に映画館で見たんですが
その後レンタルビデオでも見て、しばらくは見てなかったんですが、
先日、有料のテレビで放送するのを知って
20年ぶりぐらいに見たんですがやはり面白く、
立て続けに2回見ました。
そして、同じ場面で2回とも泣きました(笑)
キャシー・ベイツはこの映画の前年に公開された「ミザリー」というホラー映画で
ものすごく怖い女性を演じてアカデミー主演女優賞を獲ったんですが、
(この映画もいずれご紹介しましょう)
映画の中では、明らかにそのホラー映画の主人公をオマージュしたシーンもあって、
ミザリーを見ていた人なら思わず笑ってしまうと思います。
もちろん、
ミザリーを見てるかどうかに関係なくおすすめできる素晴らしい映画ですよ。