食糧危機は対岸の火事ではない
2021年02月10日
コンビニもあればレストランもあり、
各家庭から捨てられる食品と合わせて
今の日本では毎日大量の食品が廃棄されてます。
単に賞味期限が切れただけの
まだ全然食べられる食品なども大量に廃棄され、
日本で一年間に廃棄される食品を世界に配分することができれば
飢餓に苦しむ数億人の人々が助かる、とも言われてるそうです。
こうした、先進国では「飽食」、一部の途上国では「飢餓」
という世界の食料事情は実はすごく危ういシステムの上に成り立っていて、
そのどこか一部分でも破綻すれば、
それは先進国にとっても対岸の火事ではない深刻な事態を招く
というテレビの特集番組を先日見ました。
特に、そのシステムの重要な部分を担う「水」については
アメリカの大穀物地帯の地下水があと10年ほどで枯渇すると言われていて、
そうなると、家畜にエサを与えることができなくなり、
先進国の私たちも肉を食べられなくなるかもしれないそうです。
自分はベジタリアンだから肉が食べられなくても大丈夫
ということではなくて、
システムのたった一箇所の破綻が連鎖的に波及していき、
肉以外の食品の価格がとんでもなく高騰する可能性もあるそうです。
そうなれば、
食べ物を買えるのはお金持ちだけになり、
一般庶民は一部の途上国などと同様、飢餓に苦しむ
なんてことが起きるかもしれないそうです。
実際、それが現実に起きているのが、
日産の元会長のゴーンさんの逃亡先でも話題になったレバノンです。
日本と同様、食料自給率が低く輸入に頼っていた同国では
あることをきっかけに食品の価格が以前の3倍にもなり、
それを機に暴動などが頻発し、治安も悪化しているそうです。
日本でそうしたことが起きないよう、
私たちに今何ができるのか、
テレビを見てかなりブルーになってしまいました・・・。