パックス・アメリカーナの終わり?
2021年03月31日
今朝の日経新聞の一面に、「酷似する危機の予兆」
という特集が載ってました。「1」とありましたから、
何回か続くんですかね。
富の偏りによって広がる格差に多くの人々が不満を募らせ、
他者への寛容さを失い、異質なものを排除するというムードが
現在、世界的に広がっていると言われてますが、その状況が、
第二次世界大戦直前の世界の状況に似ているという内容でした。
バイデンさんの政権になったアメリカは人権問題に厳しい姿勢を取ってますが、
それによって、
人権問題に触れられたくない中東のアメリカの同盟国ですら、
アメリカと対立する中国側になびきつつあるという記事も出てますし、
日本が世界最大のODA支援国になっているミャンマーでの軍事クーデターと
軍による民間人への暴力の映像も連日放送されてますが、
もし日本が制裁の一環としてODAから手を引けば、
ミャンマーも中国側についてしまうかもしれません。
こうした民主主義の後退というような状況や
中国のような新興国の台頭もまた、
第二次世界大戦前と似ているそうで、
なんだか最近、キナ臭いニュースを目にするようになってきました。
第二次世界大戦が終わってまだたったの76年。
その昔、今から2000年ほど前の紀元前後に
武力で地中海一帯を制圧したローマ帝国によって
200年もの長期間にわたって大きな戦争が無かった時代を
「パックス・ロマーナ(ローマの平和)」と呼ぶことを世界史の授業で習いましたが、
これになぞらえて現代は「パックス・アメリカーナ」と言われることもあります。
が、
このパックス・アメリカーナの時代もすでに終わりつつあるのかもしれません。
戦争の歴史がまた繰り返されてしまうんでしょうかね・・・。