科学の光と影
2021年08月11日
昨日の夜、去年放送されていたテレビ番組の再放送を見ました。
第二次大戦中、原子爆弾の開発にしのぎを削る各国の科学者のうち、
特に日本の科学者で京都大学の物理学教授だった荒勝文策さん
に焦点をあてた特集でした。
日本は世界で唯一の被爆国ですが、同時に、
原爆の開発を研究していたことはあまり知られていないかもしれません。
この研究には後にノーベル物理学賞を受賞する湯川秀樹さん
も参加していたそうです。
人類繁栄のために開発された理論や技術が
戦争の道具として使われることへの研究者たちの葛藤をみて
為政者たちやそれを選んだ国民、さらには人間そのものの愚かさについて
あらためて考えさせられました。
今年はコロナ禍やオリンピックがあって
ちょっとかすんでしまった感がありましたが、
今月の6日と9日は広島と長崎に原爆が投下されて76年目の年でした。
直接の被爆者たちもかなり高齢になり、亡くなる方も年々増えていますが、
こういう番組などを通じて、
戦争の悲惨さと愚かさを伝えていくことは大切なことですね。