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映画雑感 vol.31

2021年09月17日

先日、本当に久しぶりに映画館に行ってきました。

観てきたのは現在公開中の「ドライブ・マイ・カー」という邦画です。

原作は村上春樹、主演は西島秀俊、

監督は、カンヌ、ベルリン、ヴェネチアという世界三大映画祭での受賞で大注目の

濱口竜介という監督で、

この映画ではカンヌ国際映画祭で日本映画初となる脚本賞を始め4冠を受賞しました。

179分という長い映画でしたが、すごくいい映画でした。

 

村上春樹の原作も読みましたけど、原作は同名の短編小説で

それだけでは3時間という映画にならないので、

同じ短編集に収録されてる別の物語も一部モチーフとして使われ

「ドライブ・マイ・カー」を軸にミックスされて、

さらに原作をふくらませた感じになってます。

でも、こうした再構成は原作の良さをダメにしたりせず、

映画としての完成度を上げた感じになってました。

観終わって思ったのは、人生はままならないということと、それと、

口から出る言葉というのは、ときに、安っぽいものになってしまうこともあるな

ということです。

沈黙や口数の少なさがより多くのことを語ることってありますもんね。

 

映画評論家はもちろん、同業の映画監督、作家、文学者、建築家、ミュージシャン、

その他各界の有名人が大絶賛のこの映画、

私も強くおすすめしたい映画です。

ただ、

映画の途中で席を立って戻ってこなかったオジさんもいましたので(笑)、

面白くないと感じる人もいるかもしれません。

村上春樹を読む人はきっとハマる映画だと思いますけどね。

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