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映画雑感 vol.35

2021年11月12日

コロナ禍での自粛要請が若干緩んだこともあり、

先日も映画を観に映画館へ行ってきました。

観てきたのは、新選組の土方歳三を主人公にした「燃えよ剣」です。

「007(ジェームズ・ボンド)」の新作とどっちを観るか迷ったんですが、

ずいぶん前に司馬遼太郎の原作を読んでて、

映画化されるのを知ってから楽しみにしていたのでまずはこちらから。

主演の土方歳三を岡田准一、近藤勇を鈴木亮平、芹沢鴨を伊藤英明と

良い俳優さんがそろいました。

小説を読んだときにはそれほど意識しませんでしたが、

R指定かPG指定がついてもいいぐらい意外に血が飛ぶ映画で、

それが理由かわかりませんが、途中で席を立ったご高齢のご夫婦もいました。

映画そのものは面白かったですけどね。

司馬遼太郎の小説は日本人の歴史感に与える影響がかなり大きいそうで、

坂本龍馬を主人公にした「竜馬がゆく」もそうですけど、

史実をベースにしてはいるものの、あくまでフィクションとして観たほうがいい

のは、この「燃えよ剣」も同じのようです。

土方歳三が思いを寄せる柴崎コウが演じる女性は

史実ではその存在が確認されてないそうですしね。

(なので、「竜馬がゆく」も「龍馬」ではなく

 フィクションの「竜馬」としているんだとか)

 

幕末、賊軍とされた徳川幕府の新選組にみられるような滅びの美学というのは、

どうしてこんなにも日本人(の男性のみ?)の琴線に触れるのか、

新選組はこれまでにも数え切れないぐらい映画やドラマなど映像化されてますが、

今回は若干、内容が盛りだくさん過ぎたかもしれませんね。

武州多摩(現在の日野市)時代から函館五稜郭の戊辰戦争まででしたから、

映画を2部作か3部作にしてもよかったかもしれないぐらい内容盛りだくさんで

展開がかなり早かったです。

なので、幕末の特に新選組関連の歴史を知らないと何が何だか分からない

かもしれませんので、映画を観ようと思う方は

あらかじめこのあたりの歴史の予習が必要かもしれませんが、

まあ、この映画を観ようと思う方はそもそも、幕末好きな人でしょうけどね。

 

それにしても、

土方歳三を初め、幕末に歴史の表舞台で活躍した人たちの多くが

30代で命を落としていますが、

みんな、どうしてそんなに生き急いだのか、と

50代の私は映画を観終わってしみじみ考えてしまいました。

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