映画雑感 vol.40
2021年12月17日
今回は少し古い邦画ですが、
「セーラー服と機関銃」を取り上げましょう。
公開は1981年で、今から40年も前、私が中学生のころでした。
主演の薬師丸ひろ子は当時高校生だったそうですが、
可愛かったですねー。私は実はファンでしたので(笑)
たしか、映画館で観た記憶があります。
赤川次郎原作の小説を映画化したもので、
(赤川次郎もなつかしい・・・。中学生のころはよく読みました)
映画は、関係者の当初予想を上回る大ヒットだったそうです。
女子高生(薬師丸ひろ子)がヤクザの組長になる、
というとんでもない設定のストーリーなんですが、
この時代の映画やテレビ番組って、なんというか、
こういう設定を単なるファンタジーでは終わらせないリアルさのようなものと
ちょっとしたおどろおどろしさみたいなものがあって、
観終わったあとになんとも不思議な後味が残る映画でした。
これは橋本環奈が主演して2016年に公開された、続編という位置づけの
「セーラー服と機関銃 卒業」という映画を観てもわかると思いますけど、
こういう設定の映画を最近作ると、
なんだか「キレイ」な感じになっちゃうんですよね。
たとえば、私が子供のころ大好きだった「仮面ライダー」は
主役の容貌やストーリーが変わりながら現在も続いてるそうですが、
最近のは主役も敵役もなんだか「キレイ」な感じで、
初期のころのおどろおどろしさはまったく無いようです。
今そんなのを作ったら、どこかからクレームが入るのかも
ということなのかもしれませんが、
そういうものを観て育ってきた世代としては
最近の「キレイ」になってしまった映画やテレビ番組がちょっと物足りないんですよね。
そういう意味で、
古き良き時代のそういった雰囲気が残る、
薬師丸ひろ子主演の「セーラー服と機関銃」はもし観てなければおすすめです。
先日、テレビの有料放送でやってたのを久しぶりに観たのがきっかけで
今回取り上げることにしました。