宇宙際タイヒミュラー理論
2022年04月18日
という、日本語として正しいのか正しくないのかすらわからない(宇宙際?)、
数学のものすごく難解な理論についての特集番組を先日見ました。
提唱したのは、京都大学数理解析研究所の望月新一教授です。
この方、日本生まれで日本国籍を持つ方ではあるんですが、
母親がアメリカ人で、5歳で日本を離れてからはアメリカで育ち、
16歳でプリンストン大学に進学、19歳で卒業、23歳で博士号を取るなど
数学の世界では早くから天才と言われていた方なんだそうです。
もともと、数学はほんの一握りの天才と言われる人たちが活躍する世界だそうですが、
そうした天才たちの間でもこの望月教授はかねてから注目される存在なんだそうで、
表題の理論もその内容が難しすぎて、
2012年に公表されて以来、「未来から来た論文」と言われて
数学者の間でもこれが正しいのか正しくないのかハッキリせず、
一応の検証がなされて世に出されたいまだに論争が続いてるんだそうです。
なので、ここでその内容を書くことはもちろん無理なんですが、
要は、数学にとって極めて重要な「ABC予想」という、
(a+b=cを満たす互いに素な自然数に関する予想)
これまで誰も解き明かすことができなかった予想を証明した理論なんだそうです。
で、このABC予想が証明されると、
「ポアンカレ予想」や数百年もの間証明できなかった「フェルマーの最終定理」
といった数学の超難問もあっというまに解決することができる、
カギとなる考え方なんだそうです。
と、ここまで書いておいて私もなんのことやらまったくわかってないんですけど、
常人には理解できない天才たちの活躍って、なんだかワクワクしません?
将棋もそうですけどね。
そしてこの数学の世界は単なる数字のお遊びではもちろんなくて、
私たちの生活水準の維持・向上にも深く関わっていて、
それを世界のほんの一握りの天才たちが担ってるわけです。
ちなみに、
数学者にとって、掛け算は簡単だけど足し算はすごく難しい
そうですよ。私たちは逆の感覚を持ってますけどね。