ゴルバチョフさんも亡くなりました
2022年09月01日
日本や欧米では「ゴルビー」の愛称で人気のあった、
旧ソビエト連邦の最初で最後の大統領だったゴルバチョフさんが亡くなった
というニュースが出てました。91歳。
ソ連を盟主とする東側諸国と欧米など西側諸国との東西冷戦を終わらせ、
東西ドイツが統一するきっかけをつくり、
国内でも言論や報道の自由を認め、
日本にとっても、北方領土のビザなし交流を提案してくれるなど、
日本を含めた西側諸国にとっては「悪の帝国」だったソ連の救世主であり、
平和の人、というイメージの方でした。
が、これはあくまで西側諸国のイメージで、
アメリカと唯一対抗できたソ連という超大国を解体する原因を作った人
であり、
共産体制の元で一応は安定していた国民生活を変えてしまった「西側諸国の手先」
として、
ロシア国内ではあまり人気がなかった、という事実には驚きました。
私たちからみると、
現在のロシアのように言論や報道の自由がなく、
政府を批判しようものなら逮捕・投獄される可能性もある恐怖政治
の中で暮らすなんて考えられませんけど、
痛みを伴う改革をされるよりはそっちのほうがマシ、
と考える国民が多いってことですかね?
ひょっとすると、
第二次世界大戦前の日本もそんな感じだったのかな、なんて考えると、
ロシア国民の方々も
敗戦のようなとんでもない経験をしない限り、
マインドはなかなか変わらないかもしれませんね。