リスキリングと非正規雇用者の活用
2022年09月27日
先週、「日本は一人負けか」というブログを書きましたが、
NHKのテレビ番組でその続編をやってたので、その内容を紹介しましょう。
第2回目は、ではどうやって賃金を上げるか、というテーマでした。
この分野ではヨーロッパの先進国が日本の先を行ってるわけですが、
現在、ドイツが国をあげて進めているのが、
儲からない衰退事業から、儲かる成長分野へ労働力を移動させる
ということなんだそうです。
たとえば、
今後衰退することがわかってる内燃機関を持つ車の部品製造事業から
世の中のデジタル化を支えるIT分野へ労働力を振り向けることで
国の持続的な成長とともに、国民一人一人の賃金も上げていくのがねらいです。
ただ、これまで車の部品しか作ったことのない人材をIT分野へ振り向けるといっても
これは簡単なことではありません。そこで、
「リスキリング」といって、衰退事業に従事する人たちに対して
新しいスキルを獲得したり磨き直したりする活動を
国が制度的に支援するんだそうです。
ドイツでは実際そうした活動によって、
部品製造会社からリストラされた50代男性のリスキリングを国が支援することで
この男性にIT関連の技術を習得させ、
その結果男性はIT企業に再就職することができ、
以前より給与が上がったんだそうです。
(つづく)