リスキリングと非正規雇用者の活用 その2
2022年09月28日
(つづき)
リスキリングともう一つポイントとなるのが
非正規雇用者の活用だそうです。
正規雇用者とは異なる勤務形態による働き方という世界的な流れ
はもう止められないので、
それなら、正規雇用者と非正規雇用者の差を
勤務時間の違いだけにしてしまえばいい、という考え方です。
すなわち、日本でも進みつつある同一労働・同一賃金です。
国民一人あたりのGDPが日本の1,4倍もあるオランダでは
日本で言うところの非正規雇用者がかなり増えてるそうで、
なんと、非正規雇用の警察官もいるんだそうです。
ただそれはもうすでに「非正規雇用者」ではなく、考え方としては
フルタイムの人たちより勤務時間が短いだけの正規雇用者だといいます。
小さい子供を抱える夫婦が二人そろって「非正規雇用者」として働き、
それぞれの勤務時間をフルタイム時より減らしつつ、
お互いの勤務時間をずらして子供の面倒をみる夫婦の例が出てましたが、
それによって、夫一人がフルタイムの正規雇用で働いて妻が専業主婦になるより
世帯収入は1.4倍に増えたといいます。
日本も高度経済成長時代のやり方にとらわれていては衰退していく一方ですから、
こうした国々の取り組みを見習って柔軟な世の中にしていくことができれば
日本はまだまだ「日が昇る」国でいられるかもしれません。
さて、
弊社のような会計事務所業界も実は衰退事業に区分されるらしいんですが、
これを今辞めちゃうわけにはいきませんから、
その中でどうやって今後も成長する分野を見つけていくか、
そして、現在の職員たちのリスキリングによってそれにどうやって対応していくか
これは真剣に考えなければなりません。