いくらなんでも88キロ超過はいけません
2023年02月17日
工業デザイナーとして世界的に有名な日本の奥山清行さん(63歳)が、居住する山形県山形市の西蔵王高原ラインという地元で人気のドライブコースで、制限速度40キロのところをなんとそれを88キロ上回る128キロで走行してスピード違反で摘発されたというニュースが出てました。
乗っていた車はフェラーリ。しかも、奥山さんが自らデザインを手掛けたエンツォ・フェラーリという世界にたった399台しかない特別なフェラーリで、発売当時の価格は約8,000万円(!)、ただしあっというまに完売してしまい(!)、現在の中古車の取引価格は2億~3億円(!)というとんでもないおクルマです。それまでイタリア人以外がデザインを担当したことがなかったフェラーリ(イタリアのメーカーです)を日本人の奥山さんが担当すると決まったときはけっこうなニュースになり、東京で某コンサル会社がセミナー講師として奥山さんをお呼びしたときには私も聞きに行きました。
そんな輝かしい経歴を持つ奥山さんは、JR山手線や秋田新幹線、北陸新幹線の車両などのデザインも手掛け、東京オリンピックではメダルデザインの審査員を務めたり、ベストドレッサー賞を受賞したりと、とにかく日本が世界に誇る工業デザイナーさんです。
が、今回は著しいスピード違反だったため反則金では済まずに裁判にかけられ、懲役4か月、執行猶予2年の有罪判決を受けて、奥山さんはなんと前科持ちになってしまいました・・・ 通常のスピード違反なら反則金を支払って終わりで前科もつかないそうですけど、最高速度が350キロ以上出る車とはいえ、公道で88キロ超過はいけません。
ごく普通の人がある日突然犯罪者になる可能性があるのは車の運転ぐらいだと思いますから、私たちも気をつけなきゃいけませんね。