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インボイス制度の本当の狙い

2023年03月15日

昨日は旭川の某業界団体さんからの要請で、インボイスのセミナー講師を務めてきました。今年の10月からいよいよ始まってしまうインボイス制度ですが、先々月の1月に東京で同じテーマのセミナー講師をやったときも思ったのは、インボイス制度で最も強く影響を受けると思われる小規模零細事業者の方々の理解があまり進んでいないかも、ということです。

10%、8%という複数税率に正しく対応して適正な納税を促すため、というのがインボイス制度導入の趣旨となってはいますが、本当の狙いは、年間の売上が1,000万円以下の小規模零細事業者が免税事業者としてこれまで合法的に自分のポッケに入れていた売上先から預かった消費税を国に納税させる(すなわち免税事業者潰し)、ということなのは、私たち税理士業界では広く知られていることです。が、小規模零細事業者の方々の中にはこの事実を知らない方がまだまだいるようです。インボイスを発行しないと、誰がどのような迷惑を被るのか、ということも意外と理解されてないようでした。

昨日のセミナーではそのあたりの話をさせていただきましたが、インボイス制度の導入が先送りされる、なんてことはこの段階ではもうないと思いますので(国会の予算委員会などで延期や中止を求める議員さんの声はあるようですが)、影響を受ける方々は対応を慎重に検討してほしいと思います。

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