スタンディングオベーションは当たり前じゃない
2023年05月29日
世界三大映画祭のひとつのカンヌ映画祭で、ヴィム・ヴェンダース監督作品で主演を務めた役所広司さんが主演男優賞を受賞しました。また、是枝裕和監督の作品は脚本賞を受賞し、今回は日本人のダブル受賞となりました。さらに、世界的にはもうすっかり有名になった北野武監督の新作も現地で熱烈な歓迎を受けるなど、ヨーロッパの映画祭では日本人の活躍がおなじみになりました。
で、これもおなじみの光景になった上映後の観客によるスタンディングオベーションですが、北野武監督作品では約5分間、役所広司さんの主演映画と是枝裕和監督作品では約10分間ものスタンディングオベーションになったそうです。ただ、このスタンディングオベーションは実は当たり前の光景ではないんだそうです。特にカンヌでは、観客があまり面白くないと感じた映画では上映中の途中退席が当たり前で、その映画の監督や出演者、スタッフが上映後に観客へ拍手を求めているのに、観客は席についたまま拍手もせずシラーッとしているなど、かなりの塩対応もめずらしくないんだそうです(実際そうした映像も出てましたが、関係者にとってはこれはキツイでしょうね・・・)。
なので、こうした映画祭にお呼ばれすること自体がすごいことなんですが、その上、こうして観客から熱烈なスタンディングオベーションを受けるのは本当にすごいことなんだそうです。
日本映画、まだまだイケてるじゃないですか。次の映画雑感は日本映画にしましょうか。