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いずれ無くなる職業が変わるかも

2023年06月06日

数年前から、主にコンピュータの進歩などによって無くなる仕事ランキングなるものが雑誌などで特集されるようになりました。無くなる仕事としては、一般事務、銀行員、バスやタクシーの運転手さん、そして経理職員や会計事務所なんて仕事もランクインしたりしていました。一方で、無くならない仕事としては医者や弁護士、コンサルタントといった知的労働職があげられることが多かったようですが、それもなんだかあやしくなってきたかもしれません。

最近その名称を見かけないことがないチャットGPTですが、アメリカのカリフォルニ大学による実験で、約200人の患者さんからの質問に対して、医師とチャットGPTにそれぞれ答えさせ、その答えを専門家に評価させたところ、約8割もの専門家がチャットGPTの回答のほうが質が高くて正確で、おまけに患者に対する共感力でも勝っていたという結果を発表したそうです。この結果は弁護士による法律相談でも同じ結果が出る可能性があるとのことで、チャットGPTのようなAI技術の登場が、つい最近までの常識を覆していく可能性が出てきました。

これまで、単純作業は機械(コンピュータ)にやってもらい、人間はより知的でクリエイティブな仕事をしていくべき、なんてことが言われてましたが、専門知識を含むコンサルティングなどの知的労働もAIに取って代わられるとすれば、人間に残される仕事は意外にアナログな肉体労働になるかもしれません。たとえば、私たち会計事務所業界でいうと、お客様から預かった領収書や請求書といった実体のあるモノを整理して会計ソフトに入力する作業とか。会計処理もコンピュータやAIがやってくれるとは以前から言われてたことですけど、そのために領収書や請求書を人の手でスマホの写真に撮るとか、入力の元資料をスキャンしてコンピュータに読み込ませるとか、そういった下準備が結局は面倒だというお客様はけっこう多いですからね。会計事務所は単純作業をコンピュータにまかせて、財務コンサルティングや税務コンサルティングの方向に行くべきだ、なんてことがこれまで言われてきましたが、ヘタをするとそれはまったく逆で、単純作業は人間がやり、コンサルティングなどの知的労働はAIにやってもらうなんて展開になるかもしれませんよ。

いや、冗談抜きで。

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