政治力の差か・・・

2023年10月17日

今朝の新聞に、病院やクリニックのすぐそばで開業し、特定の医療機関からの処方箋が多いいわゆる「門前薬局」の報酬を減額する、という記事が出てました。そのねらいは医療費の抑制だそうですが、薬の価格って年々下がっていて、中小の調剤薬局などでは経営が厳しくなる一方という声も聞かれる中、今回の案はこれに追い打ちをかけることになるかもしれません。

一方で、お医者さんの待遇は年々良くなる一方のようで、薬の価格は下げるけど、お医者さんの人件費見合いの社会保険料は毎年上がっているようです。こうした薬局（薬剤師）とお医者さんとの待遇の違いは結局、政治に対する発言力（お金）の差なんですかね・・・　日本は人口1,000人あたりの医師の数が先進国の中でも特に少ないそうで、先日、旭川市内の某大規模病院で健康診断の結果を受けての精密検査を受けようとしたところ、お医者さんの診察と検査の予約をとるだけで2時間かかりました（検査は1か月半も先）・・・　お医者さんの数がもっと多ければ、きっとこういう状況も改善するんでしょうけど、お医者さんの数を増やせば、競争原理が働く結果医師一人当たりの報酬は下がりますから、医師会はそんなのぜったい認めないでしょうけどね・・・

地方都市では高額所得者の上位を占めるのがお医者さん（開業医）というのがあたりまえですが、先日、某テレビ番組に出演していた医師会の役員の方（たしか）が、「日本はもっと医師の数を増やして、なおかつ開業医を減らし、中規模以上の病院に勤務する医師を増やすべきだ。そうすれば今回のコロナ禍でも医療崩壊なんてことにはならなかったのに」、と発言してましたが、こういうまっとうな考え方をするお医者さんはきっと、医師会では浮いてるんだろうな・・・

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