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映画雑感 vol.98

2024年02月16日

以前の映画雑感に続き、今回もロバート・デ・ニーロの作品を取り上げましょう。1976年に公開された「タクシードライバー」です。

ベトナム戦争帰りの元海兵隊員の主人公の男(ロバート・デ・ニーロ)は、勤めるタクシー会社で同僚たちになじめず、孤独な生活を送る中で次第に心がすさんでいき、ついには銃を手にして世の中を「浄化」する行動に出る、というストーリーです。ある意味で異常者なんですが、完全な異常犯罪者というわけでもなく、彼なりの正義感から行動を起こし、それによって結果的に一人の少女が救われることにもなっているので、単純な犯罪映画ではありません。

この映画はアカデミー賞では各賞のノミネートだけで終わりましたが、カンヌ映画祭では最高賞をとり、それ以外でもさまざまな賞をとった秀作で、なんといってもデニーロの存在感がすごい映画です。それと、主人公に救われる少女を演じたのが、当時は無名でその後ハリウッドを代表する女優さんとなるジョディ・フォスターで、当時13歳だった彼女はその年齢でなんと娼婦を演じて大きな話題となりました。

デニーロの映画としてはおすすめの映画ですよ。

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