日本人は自己犠牲が過ぎるのか?
2024年02月26日
みなさま、3連休はゆっくりできましたか? 私たち税理士事務所はこの時期繁忙期のため、弊社でも一部のメンバーがお休み中も出勤してましたが、それでも弊社はたぶん、もっと忙しい他の事務所よりはマシなほうだと思っちゃいましたけどね。この時期は毎日夜の12時まで残業してる、という、ある税理士事務所のご高齢職員の方のお話を先週聞きましたし・・・
さて、今朝の新聞に、公正取引委員会や中小企業庁は、約束手形の決済期限をこれまでの最大120日から60日に短縮するよう手形の発行業者側に求める、という記事が出てました。主に元請け業者が下請け業者に対して発行する手形を想定していて、下請け業者が売上代金を回収するまでに時間がかかって資金繰りに困ることがないようにという、下請け保護の考え方が基本のようです。
が、新聞記事によるとそもそも、欧米では現金振り込みの取引が定着しており、手形を発行することで支払いが2か月も(60日の場合)4か月も(120日の場合)先になる日本の取引慣行は国際的にみてもスピード感にかけ、また電子決済が普及する中で昔ながらのしかも日本を含めた一部の国だけの手形という制度が時代に合わないということで、政府は2026年には手形制度そのものの廃止を目指していますから、働き方改革と合わせて、他者の犠牲の上に成り立っているこうした取引慣行も見直していく必要があるんでしょうね。