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途上国型経済?(その2)

2024年03月08日

(つづき)

さらに、日本国内では経済(価格)の二重構造ということも言われてるそうで、外国人スキーヤーを中心に海外からの観光客が多く訪れる北海道のニセコでは、外国人の所得水準に合わせて物価も上昇しており、ラーメンやカツ丼が3,000円台(!)ということも珍しくないんだとか・・・ ニセコでは不動産の価格も急上昇していて、すでに地元の人は手が出ない価格になってると言いますし、飲食店の中には英語しか通じないお店もあるんだとか・・・

また最近、台湾の半導体メーカー大手が熊本に工場を建設したことが話題になってますが、そこでは日本人従業員向けに提示した賃金が他の日本企業よりも高く、就職希望者は殺到し、それを目当てに周辺では飲食店などの出店も相次ぎ、店員さんの時給も上昇、そもそも店員さんを確保するのも苦労するようになってきてると言います。

こうした、価格の二重構造という現象は、発展途上国など所得水準の低い国ではよくみられる現象で、これが示しているのは、日本がもはや世界的にみて所得の高い国ではない、という現実だという意見があります。

今から30年ほど前には1ドル79円(!)なんて時代もあり(今朝は148円・・)、バブルのころには東京のJR山手線内の土地の価格合計だけでアメリカ全土の土地が買えた、なんて時代もあったそうですが、日本が他の先進国に追いつける日ははたしてくるんでしょうか・・・ いやそもそも、日本は先進国にとどまっていられるんでしょうか・・・

(おわり)

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