毎日楽しく!ブログ版

映画雑感 vol.101

2024年04月12日

現在、劇場公開中の「オッペンハイマー」を観てきました。世界初の原子爆弾を開発して「原爆の父」と言われたロバート・オッペンハイマーの伝記映画で、アメリカでは昨年7月に公開されて大きな話題になっていました。が、なにしろテーマがテーマですから、日本ではたして公開されるのか・・・ と言われていたんですが、日本でも先月から公開されることになりました。

監督は、いま最も次回作が期待されてる監督とも言われるクリストファー・ノーラン監督で、この監督の作品はわりと難解な映画も多いんですが、この映画もストーリー展開がやや難しいかも、と感じました。あらかじめ、オッペンハイマーの史実を知ってから観たほうがわかりやすいかもしれません。

今年のアカデミー賞では作品賞、監督賞、主演男優賞など主要な賞を含めて7つもの賞を受賞した2023年一番の話題作と言われていて、上映時間も3時間と長いんですが、観ていてその長さは感じませんでした。巷では、広島や長崎の惨状を一切取り上げてないのは片手落ち、なんてことも言われてますが、戦争終結を早め、多くの兵士や国民の命を救った原爆の投下は正しいことだった、という教育が徹底されてるアメリカでこういう映画が作られ、なおかつ、それがアカデミー賞を総ナメにするということ自体に、アメリカ国民の意識の変化があるのかもしれないと感じました。これはおすすめの映画ですよ。

一覧に戻る