ふたば便り

コロナ禍の中でもできることを探しましょう

一般の人へのワクチン接種がようやく始まったものの、新型コロナウイルスの感染拡大はなかなか収まらず、ビジネスにとっては厳しい環境が続いています。ただ、その状況を嘆いてばかりいても状況が良くなるわけではありませんから、そんな中でも自社にできることを探していかなければなりません。今月は、できることを探すためのヒントになるかもしれない考え方をご紹介しましょう。

【経営環境の変化】

まずは今回の新型コロナウィルスによって考えられる一般的な経営環境の変化を考えてみましょう。たとえば以下のようなものが考えられます。

・コロナ禍以前の売上にはしばらくの間は戻らないかもしれない
・インバウンド消費はしばらくの間は見込めない
・衛生面への人々の意識が高くなっている
・非対面・非接触型へのビジネスの移行が進むかもしれない
・あらゆる場面でデジタル化が急速に進む
・リモートによる新しい働き方が普及する
・ソーシャルディスタンス確保のために、店舗などでは客席数が減少する


【自社の強みと弱み】

経営環境について、自社の力では変えることのできない外部環境(機会・脅威)と、自社の力で変えることができる内部環境(強み・弱み)に分けて可視化し、経営方針を決めるための検討材料を洗い出す手法として「SWOT(スウォット)分析」というものがあります。

たとえば、美味しいと評判だったレストランが(内部環境の「強み」)、今回のコロナにより来店客が激減したものの(外部環境の「脅威」)、店舗のあるエリアで最近、外部業者による宅配サービスが始まったことをきっかけに(外部環境の「機会」)、これまでは行っていなかった料理の宅配サービスを検討する、といったことなどはこのSWOT分析の活用例といえます。
厳しい環境の中でもできることはないかを常に考えてみましょう。

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