トランプさんの圧勝でした
10月号の「毎日楽しく」でもふれた話題ですが、今年は世界の多くの国で選挙が相次ぐ「選挙イヤー」だったわけですが、その中でも目玉と言われていたアメリカの大統領選挙でトランプさんが圧勝し、来年1月からアメリカ大統領に返り咲くことになりました。過激な言動で知られるトランプさんが超大国アメリカの大統領になることによって、世界中の国が戦々恐々(中には喜んでる国も?)としているわけですが、はたして世界は今後どうなっていくんでしょう?
話題に出ているもののひとつに地球温暖化対策の後退というのがあります。先進国を中心に、石油などの化石燃料の使用を減らして地球温暖化を防ごうという現在の世界の流れに対して、化石燃料の使用による地球温暖化なんてフェイクニュースだと発言するトランプさんは、「(化石燃料を)掘って掘って掘りまくれ!」と言ってますから、二酸化炭素の排出量で世界2位のアメリカがこの姿勢だと、温暖化対策の目標達成は絶望的とも言われてます。
また、貿易摩擦の激化ということも言われてます。ライバルと考える中国はもちろん、ヨーロッパや日本のような同盟国に対しても関税を引き上げると言ってますから、世界中の国の経済に大きな影響を与えることになるかもしれません。関税のアップはアメリカ国民にとっても悪影響が出る可能性があり、アメリカ第一主義を掲げるトランプさんの意図とは必ずしも合致しないとも言われてるんですけどね・・・。
さらには安全保障政策の見直しが必須と言われてます。ビジネスマンのトランプさんにとっては貿易のみならず外交や安全保障政策もすべてが「ディール(取引)」なので、アメリカが損をするのか得をするのかが重要な判断基準になるようです。その結果、NATO(北大西洋条約機構)の同盟国はアメリカの安全保障政策にタダ乗りしているからもっと拠出金を増やせとか、日本に対しても、日本に駐留しているアメリカ軍の駐留経費をもっと負担しないと日本からアメリカ軍を撤退させる、とか、さらには、みずから核武装してでも日本や韓国は自分で自分の身を守れなんて過激なことを言ったとも言われてますから(日本国内にも日本の核武装を喜ぶ人たちがいるのかもしれませんが・・・)、今の国際情勢を考えるともうめちゃくちゃです・・・。そんな不安が漂う昨今ですが、私たちは日々できることを精一杯やるしかありませんけどね。
さて、今年もみなさまには大変お世話になり、ありがとうございました。来年もみなさまにとって良い一年になりますように。