西俊輔の「毎日楽しく」

世の天才から学んだ才能の発揮方法?|2019年12月号(Vo.172)

みなさんはボクシングの試合なんて見ますか?

私は子供のころから割とプロレスやボクシングのテレビ中継を見ていたほうだと思うんですが、最近はなかなか見なくなり、先月行われたボクシングのバンタム級世界チャンピオンである井上尚弥選手の試合も見逃してしまいました。

戦前からかなり話題になっていた試合で、これは見よう、と思っていたんですけどね・・・。

これまで「モンスター」と呼ばれるほど圧倒的な強さを誇ってきた井上選手と、選手としての全盛期は過ぎたものの、アジアのレジェンドと呼ばれ、ボクシングの殿堂入りも確実と言われているフィリピンのドネア選手との一戦は、早いラウンドで井上選手がノックアウト勝ちするという大方の予想を覆して、最終ラウンドの判定勝負にまでもつれこむ意外な展開になり、井上選手が勝ちました。

そうした苦戦にもかかわらず、井上選手の評価が変わることはなく、やはり井上選手は天才だ、という評価が世間の見方のようです。

ところが、トレーナーを務める井上選手の父親は、井上選手がこのように天才だと言われることに対して、「冗談じゃない。小学生のころからやってきた血のにじむような努力を、天才の一言で片づけられたくない」と言っているんだそうです。

おそらく、プロ野球で活躍したイチロー選手もこれに当てはまる人だと思いますが、同じプロ野球選手を含めて誰もがイチロー選手は天才だと言っているのに、当のご本人だけがそれを否定して、やはり、周りからは見えない(あえて見せない)努力の継続に、何度か言及しています。

 私たちはよく、すごい才能を発揮する人たちを評して「天才」と呼んで、持って生まれた才能が違う(から、自分たちはそこまでできなくてもしょうがない)と、安易に片づけようとしますが、『「天才」とは、努力をしない人が作り出した言い訳だ』(誰の言葉だったかな・・?)という言葉もあるように、そうした言い訳をしないで済むような人生を送りたいものです。

ちなみに、ホリエモンこと堀江貴文さんも、よく、ご自身が天才と呼ばれることを否定して、自分は凡人中の凡人と言ってます。

ただ、一つのことに10,000時間ぐらい時間をかければ、凡人でも100人に1人ぐらいの能力を持つことはできる、と言ってまして、そうした能力をもし2つ持つことができれば、100人×100人で10,000人に1人の人になれるが、自分はまさにそういうタイプの人間とも言ってます。みなさんはどう思いますか?

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