西俊輔の「毎日楽しく」

東京オリンピック開幕

コロナ禍で開催が危ぶまれていた東京オリンピックですが、先月、予定どおり開幕しました。

8年前の2013年、1964年以来2度目となる東京でのオリンピック開催が決まったときの盛り上がりはすごいものがありましたが、まさか、1年延期された上に、こんな形で開催されるとは誰もが思ってませんでした。

感染者が増える中での開催は医療崩壊の恐れがある上に、通常のイベントや飲食店の営業は自粛要請されてますから、オリンピックの開催には否定的な声も多く、開幕直前には開催中止を求めるデモまで起きてました。

そういう状況を目のあたりにしながら競技に参加する選手たちの気持ちはどんなものかと気の毒になってしまいますが、始まってみれば、都内の競技会場は無観客になっているものの、この原稿を書いてる開幕直後の時点ではかなり盛り上がってるように感じます。

競泳の瀬戸選手や体操の内村選手の予選落ちなど予想外の結果だったものもありましたが、総じて日本人選手たちの活躍が目立っているせいでしょうか。いくつかのチャンネルで別々の競技が同時に放送されており、おまけにLIVE映像にもかかわらず、どこを見ても日本人選手が出てることが多いために、何を見ていいのか迷うほどです。

オリンピックって、毎回こんなに日本人選手が出場してましたっけ? そんな中、今回私がつい優先的に見てしまうのは日本のお家芸の柔道です。日本人のメダル第一号となった女子柔道の渡名喜選手は残念ながら銀メダルでしたが、その顔つきといい佇まいといい、かっこいい選手でしたねー。渡名喜選手の座右の銘は「死ぬこと以外かすり傷」だそうですから(笑)、そういう覚悟がにじみ出ちゃうのかもしれません。

今回あらためて思いましたが、柔道というスポーツ(日本では武道ですけど)はかっこいいですね。単なるスポーツとは違って「礼に始まり礼に終わる」姿勢が素晴らしいですし、ボクシングや総合格闘技と違って殴り合いや蹴り合いがないから流血もなく凄惨な感じが無いですしね。

一方、もともとは武道ですから、投げ技以外の関節技や締め技は相手の戦闘力を一瞬で奪う凄みがあって、緊張感はすごいものがあります。でも、柔道といえばやっぱり「投げ」です(素人の私見ですけど・・・)。今年の3月に「平成の三四郎」と言われた柔道家の古賀稔彦さんが亡くなりましたが、この人の一本背負いは本当にすごかった。柔道で一本背負いなどの投げが決まるのを見ると、私は昔からなぜかウルっときてしまうんですが、今回のオリンピックでもウルウルしっぱなしです(笑)。

感染が広がらないまま、無事に終わってほしいなと思いますが、みなさんのお気に入りの競技はなんですか?

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