西俊輔の「毎日楽しく」

一生懸命は成功のためではない

あけましておめでとうございます。まさかの3年目となったコロナ禍ですが、今年こそはおさまってくれるのでしょうか? 仮におさまらなくても、行動制限などはもうすでにほとんど無くなってますから、今後は共存していくしかないのかもしれませんが、コロナ禍が1日も早くおさまり、今年こそみなさまにとって良い一年になりますよう、心からお祈りしております。

 さて、昨年11月から12月にかけて、4年に一度のサッカー・ワールドカップが開催され、アルゼンチンの優勝という形で終わりました。日本は「死の組」と言われたグループリーグで、過去W杯で優勝経験のあるドイツとスペインにまさかの勝利をおさめ、まさかのグループ1位で決勝トーナメントに進出しましたので、この時点では本当に盛り上がりましたよね。

クロアチアが相手となった決勝トーナメント1回戦では残念ながら負けてしまい、悲願のベスト8はまたもや持ち越しとなってしまいましたが、負けたといっても決着はPK戦でしたから、記録上は引き分けだそうで、日本は今大会で3位となった強豪クロアチアを相手に互角以上の戦いだったというのが大方の評判でした。そして日本に勝ったクロアチアはその次の試合ではなんとあのブラジルにも勝ってしまいましたから、もし日本が勝ち進んでいたら、と、夢のような展開を考えた方も少なくなかったでしょうね。

いずれにしても、日本中がこれほど一体となって応援できる機会はなかなかありませんでしたから、やはりスポーツはいいなとあらためて思いました。そしてそのスポーツの良さのひとつに、はっきりと勝ち負けをつけるところがあると思います。だいぶ以前のことですが、小学校などで行われている運動会で、徒競走ではっきりと勝ち負けをつけず、ゴールするときはみんなで手をつないでゴールするという話を聞いたことがありますが、教育上の効果はさておき、今回のサッカーW杯をみてもわかるとおり、これでは人の感動をよぶことは到底できないと思います。

実社会に出れば毎日が競争ですし、生まれ持った才能や能力には厳然とした差があるのも事実ですから、そこに目をつぶって生きていくことは実際には不可能です。かつて稲盛和夫さんは以下のような言葉を残しています。「すべての生き物は生きるために一生懸命にならなければならないのに、人間だけがそうしないで生きていけるわけがない。成功するために一生懸命になるのではない。

生きていくために一生懸命にならなければならないのだ。」今年もコロナ禍に負けず、一生懸命がんばっていきましょう!

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