西俊輔の「毎日楽しく」

WBCは盛り上がりました!

野球のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)は盛り上がりましたね! 決勝戦は日本とアメリカの対戦になり、3対2の接戦を制して日本が優勝しました!決勝戦のこの日は平日で日本時間の朝8時に試合開始となったため、残念ながらテレビの前でゆっくり観戦というわけにはいきませんでしたが、試合後に放送されたニュースなどのダイジェスト版を見た限り、シビレるような接戦でした。

おまけに、日本がたった1点のリードで迎えた最終回にはなんとピッチャー大谷選手がマウンドに立ち、2アウトを取ったところで対戦相手のバッターとして打席に立ったのは、これまたなんと、メジャーリーグで大谷選手と同じチームに所属し現在のメジャーで最高のバッターの一人と言われるマイク・トラウト選手(MVP3回、オールスター選出10回、シルバースラッガー賞9回、今回のアメリカ代表チームのキャプテンという要するにメジャーのスーパー・スター)。

いったい誰がこんなやり過ぎ感のある筋書きを考えたんだ! と思いませんでした? チームメイトですから真剣勝負の実戦では決して対戦することのないスーパー・スター二人の対決は、大谷選手がトラウト選手を三振に仕留めてゲームセットという、映画やドラマだったとしてもやり過ぎにもほどがある結末になりました。いやー、シビレました。

その前日に行われたメキシコとの準決勝もまたシビレる試合でした。こちらは常にメキシコにリードされる苦しい展開で、日本が1点リードされて迎えた最終回、観戦していた多くの日本人がたぶん、日本もここまでか・・・と思ってたと思うんですが、先頭バッターの大谷選手がヒットで出塁すると、塁上で大谷選手がふだんあまり見せない「カモーン!!」と、感情をあらわにするパフォーマンスでチームを鼓舞し、それまで不振が続いていた村上選手が最後に逆転の二塁打を打ってサヨナラ勝ちという、こちらもやり過ぎの結末でした。あまりにも劇的な幕切れで、翌日の決勝戦はこれほど劇的な試合にはならないと思ってたんですが、シビレっぱなしの二日間でした。

私はふだんプロ野球中継やメジャーリーグの放送をほとんど観ないんですが、この国別対抗の国際試合というのは燃えますねー。おそらく私のような人たちが多かったと思うんですが、準決勝で日本に敗れた後のメキシコの監督さんの言葉がなんとも粋でした。「日本が勝ったが、今夜の試合は野球界そのものの勝利だ」。今回のWBCがきっかけで、野球ファンが増えそうですよね。

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