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自宅のリースバックにはご注意を

2025年05月13日

自身の持ち家を第三者に売却し、その売却先に賃料を支払いながら売った自宅に住み続ける「リースバック」は年々増加しているそうです。特に高齢者にとっては、売却代金が手元に入ることで老後の生活資金を確保できるのと同時に、住み慣れた自宅に住み続けられるのが大きなメリットになっているようです。

が、このリースバックの契約形態をめぐって最近トラブルが増えているそうです。トラブルの元になっている契約形態は「定期借家契約」です。不動産の賃貸契約としては「普通借家契約」とこの「定期借家契約」があるそうですが、定期借家契約は貸主と借主の双方が合意しない限り、あらかじめ定められた契約期間満了時に借主は退去しなければならず、2~3年で設定されることが多い契約期間が満了する時に貸主から出ていけと言われれば借主は出ていかなければなりません。高齢者はいろいろな理由で賃貸物件を探すのが大変だと言われてますから、「終の住処」と考えていた自宅から退去するのはかなり酷な状況にもかかわらず、この定期借家契約でリースバックしているケースが多いんだそうです。

国土交通省による令和5年度の住宅市場動向調査によると、不動産の賃貸契約では普通借家契約の割合が95%近くを占めていて定期借家契約はほとんどないそうですから、自宅のリースバックで定期借家契約が多いというのはなんだか悪意を感じます。みなさまもご注意を。

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